マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の講師になるには。資格取得の方法(施設・課程・料金)について

コラム

マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-Based Stress Reduction: MBSR)は、瞑想の実践を通して心身の健康管理能力を養うための、医学的なトレーニング・プログラムです。

ジョン・カバット=ジン博士によって開発されたプログラムで、1979年にアメリカのマサチューセッツ大学で開始されて以降、現在では世界中の700を超える病院・クリニックで実施されています。

この記事では、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の講師になるための資格を取得する方法について解説します。

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)とは。瞑想プログラムの内容・施設・料金について

MBSR講師になるための資格

マインドフルネスストレス低減法の発祥地であるマサチューセッツ大学のマインドフルネスセンター(CFM)では、MBSR講師となるための2種類の資格を認定しています。

・Qualified teacher
・Certificated teacher

以上の資格を取得するためには、マサチューセッツ大学マインドフルネスセンターで実施される講師養成課程を受講する必要があります。

なお、”Certificated teacher”は”Qualified teacher”の上位に位置する資格で、”Qualified teacher”となるための講座を全て受講するとともに、さらなる講座の受講やMBSR指導経験を経ることで取得することが出来ます。

マサチューセッツ大学のMBSR講師養成課程

マサチューセッツ大学マインドフルネスセンター(CFM)におけるMBSR講師養成課程は、以下のようなプログラムで構成されています。(参考:MBSR Teacher Education & Certification

料金(ドル)備考
1. MBSR Fundamentals2,100~2,6408週間・オンライン・9日間の3種類から選択
2.MBSR Practise Teaching Intensive2,950受講後、”Teacher-in-training”としてMBSRの指導可能
3. MBSR Group Supervision (Online)700受講後、”Qualified teacher”の資格を取得
4. MBSR Indivisual Supervisionなし実際のMBSR指導時に実施
5. MBSR Teacher Certification1,275“Certificated teacher”の資格を取得

MBSR Fundamentals(8W,8WO,9D)

受講要件
・MBSR8週間プログラムの参加経験(以下のうち1つを満たす)
 -CFMまたはその他の機関におけるMBSR8週間プログラムへの参加
 -CFMが提供するオンラインプログラム(MBSR 8-Week Online Live)への参加
 -CFMが提供するビデオ講座(MBSR Online via Sounds True)および5日間プログラム(Mindfulness Tools)への参加
・5~7日間の瞑想合宿への参加経験
・1年以上の瞑想経験

MBSRのカリキュラム・プログラムの流れ・理論的背景などを学ぶための講座です。

8週間(8W)・8週間オンライン(8WO)・9日間(9D)の3つのプログラムが用意されており、どれか一つを選んで受講します。

MBSR Practice Teaching Intensive

受講要件
・MBSR Fundamentalsへの参加経験
・5~7日間の瞑想合宿への参加経験

MBSRの方法論とシミュレーション形式の実習を伴う講座です。

“MBSR Fundamentals”と”MBSR Practice Teaching Intensive”の受講を終えると、“Teacher-in-training”としてMBSRの指導が可能となります。

MBSR Group Supervision (Online)

受講要件
・MBSR Fundamentalsへの参加経験
・MBSR Practice Teaching Intensiveへの参加経験
・0~3回のMBSR指導経験または今後6ヶ月以内のMBSR指導予定

経験のあるMBSR講師や講師を目指す同僚とともに、オンライン会議やプログラム実施に関する相談などを行う講座です。

“MBSR Group Supervision”の受講を終えると、“Qualified teacher”の資格を取得することが出来ます。

MBSR Individual Supervision

受講要件
・MBSR Fundamentalsへの参加経験
・MBSR Practice Teaching Intensiveへの参加経験
・MBSR Group Supervisionへの参加経験
・3回の瞑想合宿への参加経験
・4~8回のMBSR指導経験

経験のあるMBSR講師による個人的なコーチングが受けられる講座です。

実際のMBSR8週間プログラムの指導に伴って実施されます。

MBSR Teacher Certification

受講要件
・MBSR Fundamentalsへの参加経験
・MBSR Practice Teaching Intensiveへの参加経験
・MBSR Group Supervisionへの参加経験
・MBSR Individual Supervisionへの参加経験
・最低1科目の選択課程(Electives & Continuing Education)の受講
・8回以上MBSR指導経験
・4回の瞑想合宿への参加経験(うち2回は5日以上、2回は7日以上)
・継続的な瞑想・ヨガ・体性感覚の訓練経験

“Certificated teacher”の資格を取得するための講座です。

これまでのMBSR指導実績に関するポートフォリオを提出します。

その他の大学のMBSR講師養成課程

マサチューセッツ大学以外にも、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)およびブラウン大学においてMBSR講師養成課程が実施されています。(参考:瞑想Hack

以下で、各大学の認定資格について簡単に説明します。

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)

カリフォルニア大学サンディエゴ校のマインドフルネスセンターでは、以下の資格を認定しています。

・Qualified teacher
・Certificated teacher

マサチューセッツ大学と同じように、”Qualified teacher”を取得してから”Certificated teacher”へと進む流れになっています。

“Certificated teacher”の資格を取得するまでにかかる費用の合計は、約12,520ドルです。

参考:UCSD Center for Mindfulness

ブラウン大学

ブラウン大学では、以下の3種類の資格を認定しています。

・MBSR teacher – Training level 1
・MBSR teacher – Training level 2
・Certified MBSR teacher

ブラウン大学の資格認定は3つのステップから成り、最も上位の”Certified MBSR teacher”を取得するには5つの講座・4回の瞑想合宿・6回のMBSR指導経験が必要となります。

参考:Brown University School of Public Health

おわりに

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)は学術的にも認められたプログラムであり、アメリカの学術機関であるマサチューセッツ大学・カリフォルニア大学サンディエゴ校・ブラウン大学において資格認定が行われています。

MBSR講師として正式にMBSR8週間プログラムを指導したいと考えている方は、上述の講師養成課程への参加を検討してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!